今回はProject management Professional(PMP)の試験を受けて無事に一発合格しましたので、合格に向けて必要だと感じた知識を習得するための勉強法を紹介します。
使用する参考書はパーフェクトマスターにしました。試験範囲が広いので、体型的にまとめられていて自分の頭の中を整理するのにとても役立ちました。会社での研修も受けましたが、ほとんどパーフェクトマスターをに記載している内容の復唱と感じました。
WHY – なぜこの勉強法が良いのか
PMP試験の内容は選択式なのでいわゆる日本人が慣れ親しんだ形式(実際の実力ではなく暗記力が問われる形式)の試験です。しかし、そこはアメリカの試験(米国のPMI(Project Management Institute)により運営)だけあって、単に暗記すれば合格できる試験ではありません。試験範囲が広く、出題の仕方も受験者が理屈を理解していないと解けないようになっています。そのため、単語を単発で覚えるよりは前後関係も含めてストーリーで覚える必要があります。(後述)そこを意識した勉強法になっています。
WHAT – 何を勉強すればよいか
ここでは、パーフェクトマスターの中身の話はせずに大枠で何を勉強すれば良いかを紹介します。試験範囲が膨大なので何を覚えれば良いかすら迷子になってしまうと思いますので、指針としてもらえればと思います。3STEPになっていて、大枠→詳細で学んでいく形になっています。参考書はパーフェクトマスターではなくても良いですが、何かしらの参考書を持っている前提です。
STEP1 5つのプロセス群、10の知識エリア、49のプロセスを覚える
■目的
ストーリーを大枠で捉えられるようにするためです。まずは全体感を捉えて、各問題がどのプロセスのことを話しているのかをイメージできるようになればSTEP1達成です。
■ポイント
なかなか覚えられないので、プロセスマップと呼ばれるプロセス群と知識エリアのマトリクスを頭の中にイメージできると覚えやすいです。各知識エリアのプロセス及びそのプロセスがどのプロセス群に属しているかを覚えるのは必須です。
STEP2 各プロセスのインプットとアウトプットを覚え、他のプロセスとの関連性を捉える
■目的
プロセス間のつながりを具体的にイメージできるようにするためです。プロセスのアウトプットを問う問題も出題されます。
■ポイント
STEP1で覚えたプロセスに付け足す形でインプットとアウトプットを含めて覚えます。アウトプットが他の知識エリアのプロセスのインプットになったりするので、徐々に全体→具体にイメージを落とし込めます。
STEP3 ツールと技法、類似単語の定義の違いを覚える
■目的
より合格に近づくためです。STEP1,2だけでは合格まで不十分なので、プロセスに用いられるツールや技法及び類似単語の定義の違いを覚えます。
■ポイント
このツールはこのプロセスみたいなのが勉強するとわかるので、それを増やしていきます。ツールや技法は問題をベースに代表的なものが見えてくると思いますので、それに限定していいと思います。類似単語もある程度代表的なものは絞られているのでその違い(どのプロセスでのアウトプットなのか等)を覚えれば良いです。
HOW – 勉強の仕方、受験の仕方
ここではどのように合格するかの方法として、勉強の仕方と受験の仕方に分けて紹介します。先ほどからパーフェクトマスターをおすすめしている理由は勉強の仕方、受験の仕方両面を記載しているからです。受験の仕方、コツは「0章:オリエンテーション」として細かく記載がありますのでそちらを参照すれば悩むことはありませんでした。
勉強の仕方
前述の通り、会社の研修と参考書で勉強しました。会社の研修では、参考書を説明(パーフェクトマスターの復唱)、問題の解説だけでしたので、特別な勉強はしていません。
勉強の総合計時間は約84時間です。1時間/日、平日のみなので5時間/週、月4週間だとして、20時間/月なので、3ヶ月で60時間。研修3日分(1日8時間)を合わせるとそれくらいの時間になります。ざっくり以下の進め方でした。
試験3ヶ月前
パーフェクトマスターで勉強を始めました。よく分からないのでパラパラ読んで章末の練習問題を解いてまずは全体感、試験範囲のボリューム感を把握しました。最後まで行ったら巻末の200問も解きました。
試験2ヶ月前
パーフェクトマスターを2周目、3周目と読み、問題を解き理解を深め、定着させました。
試験1ヶ月前
類似単語の定義の違い等の細かいところを覚えました。あとは他の方々のブログ等を見て試験当日の流れ等を把握しました。
試験2週間前
PMP試験申し込みしました。ほぼ最終チェックのような形での勉強でした。
当日の受験の仕方
申込の仕方や受験に必要な持ち物はパーフェクトマスターに記載があるので割愛します。ここでは、当日の動きについて記します。当日の動きを予め知っておくことで慌てずに済むと思います。
7:30 会場到着 試験時間の30分前に到着してくださいと案内あり…。到着後、本人確認等の受付手続きを5分程度行いました。
8:00前 試験開始 8時を待たずに試験開始できました。ポケットに不要なものが入ってないか確認された後に仕切りのあるPC席に案内されます。メモ用の小さいホワイトボードとペンを渡されます。その後ガイダンスが始まり試験スタートです。試験が終わるとすぐに結果が出ます。
WHO – 誰にこの勉強法がおすすめか
正攻法な勉強法だと個人的には思っているので、ほぼ全員におすすめの勉強法になります。そんなに早道してるわけでも遠回りしてるわけでもないと思います。PMPはPMを担う上での必須資格のようなところがあるので、PMの案件が多い方は取得すべきだと思います。転職の際も市場評価を大幅に上げることができるので有利になると思います。
まとめ
PMPはPMをやる上で受けがよい資格ですし、取得していると転職とかにも役立つので、持ってて損はないと思います。実際に仕事でプロジェクトマネジメントする上でPMIのやり方はスタンダートなんだなと感じました。ストーリーで覚えれば試験に対応できると思いますので、流れで覚えるといいと思います。個人的に今後もPM、PMOの案件は多いと予想されるため、有意義な資格(外面が良い意味も含めて)だと考えます。改めて以下の参考書はおすすめです。
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